2006-09-17から1日間の記事一覧

1925年9月17日〈古田大次郎獄中手記より〉「愈々今日迄だ。明日から外の三君は赤になる。僕は灰色だ。いつ永遠に消えるとも解らぬ灰色だ。人並みに見る浮世の光も今日限り。思へば一寸淋しい気もする。」

「自分の死ぬ事計り考へてゐる所為でか、今日古河君に会つて、『昨日追悼会をやつた。』と聞いた時、誰のか解らなくつて、僕達のにしては莫迦に早いアと変に思つた。で『誰の追悼会?』と聞き返した位だ。」 「大杉の死を決して忘れた訳ではないのに余程頭が…