2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

黒旗事件(銀座事件)80年

発端は演説会への官憲による暴圧。その後デモの過程で銀座の商店のウィンドゥが破壊され警察官が軽微な負傷をしたというのが官憲の「事件」化。 問題はその時点では治安維持法を適用できなかったが、後に朝鮮テグの真友連盟への弾圧において、黒色青年聯盟に…

[情報]『彷書月刊』2月号書影

ebiya-booksさんのブログに『彷書月刊』2月号<特集「金子文子のまなざし−もうひとつの大逆事件」>の書影がアップされています。http://d.hatena.ne.jp/ebiyabooks/20060129 この「読書三到・アナキズム」では目次とメモレベルで各論文内のキーワードをアッ…

[読書・文献]『大逆事件の真実をあきらかにする会ニュース』第45号 2006年1月24日発行。

内容紹介は改めて書きます。

[日誌]大逆事件処刑九六年追悼集会 

昨日<一月二九日>午後一時から四時まで開かれ参加しました。主催は「大逆事件の真実をあきらかにする会」。会場は管野須賀子の墓碑がある代々木の正春寺の会館。 酒田から参加したMさんから、ジョン・クランプさんの死去の報告がありました。

『彷書月刊』2月号。特集「金子文子のまなざし−もうひとつの大逆事件」

一部紹介 其の四 下平尾直史「死にたい者をして死なしめよ!−金子文子といわゆる<プロレタリア文学>の周辺」 里村欣三、中西伊之助、武田麟太郎。細田民樹、アルツィバーシェフ、『労働者セヰリオフ』、ギロチン社、ロープシン 参考 ウェブサイト「金子文…

平民社訳<幸徳秋水訳>、クロポトキン著『麺麭の略取』

[1909年1月29日 警視庁、幸徳秋水訳『麺麭の略取』を差し押さえ、20部] [アナキストたちの記憶]http://d.hatena.ne.jp/ichigaya/ 実際には以下の坂本清馬が回想しているように前年の12月半ばに印刷を終え、配布を終えていた。 アナキズム文献翻訳事始め <98…

[読書・内容紹介]

『彷書月刊』特集=金子文子のまなざし−もうひとつの大逆事件 (彷徨舎、2006年1月。定価〔本体価格〕600円) 一部紹介 其の三 田中 綾「〈恩赦〉の詩型と金子文子−歌集『獄窓に想ふ』」 其の二からの続き …『啄木選集』差入れ、文子の歌三首引用、直線的、…

刊行直後にも紹介しましたが、管野須賀子の埋葬日にちなみ再び紹介します。<紀伊国屋書店のデータより> 『帝国と暗殺―ジェンダーからみる近代日本のメディア編成』 412頁 新曜社 2005-10-28出版 内藤 千珠子【著】\3,990(税込)メディアのなかにあらわれた…

[読書・内容紹介]

『彷書月刊』特集=金子文子のまなざし−もうひとつの大逆事件 (彷徨舎、2006年1月。定価〔本体価格〕600円) 一部紹介 (対談)森まゆみ×菅 聡子「セルフ・メイド」 ★菅 聡子「…近現代の女性表現に関心をもち、研究。現在は[田辺聖子全集]の編集に没頭して…

[情報]

大逆事件処刑九六年追悼集会 一月二九日日曜 午後一時から四時 参加費五〇〇円。『ニュース』四五号が当日発行される。主催は大逆事件の真実をあきらかにする会」 参加問合せは kameda@s2.ocv.ne.jp管野須賀子「死出の道艸」より 廿三日 晴れ <妹の墓の件>…

[内容紹介]

『彷書月刊』2月号 特集「金子文子のまなざし−もうひとつの大逆事件」 「金子文子の朝鮮−ムンギョン、山梨をつなぐその思想」より ……飯田徳太郎というアナキスト詩人が大審院判決後、金子文子に面会に訪れた人たちのことを語っている。「朴烈と文子とに死刑…

[読書]前日のコメントにも書きましたが、再度の内容紹介。

『彷書月刊』2月号。特集「金子文子のまなざし−もうひとつの大逆事件」 第22巻第2号(通巻第244号)彷徨舎、2006年1月。定価〔本体価格〕600円)〈特集目次〉 井家上隆幸「背景の見取図−大正という時代」 (対談)森まゆみ×菅 聡子「セルフ・メイド」 田中 …

「大逆事件」で「はてな」内を検索していたら、青山真治監督の『すでに老いた彼女のすべてについて語らぬために』という映画が紹介されていた。≪「映画の誘惑」出張ブログ≫運営者さんに貴重な報告を感謝します。いくつかウェブ上で検索をしてみたが、青山のフィルモグラフィーからは落ちている。

http://d.hatena.ne.jp/cine_fils/20060328

★1911年1月24日 宮下太吉らが処刑される。

AMLに投稿しました。 「九五年前の一月二四日、政治犯一一名が朝八時過ぎから午後遅く八時間の間に処刑さ れた。翌日にも一名の処刑。一九一一年の出来事。死刑とされた事件は「大逆事件」と呼ばれている。(「事件」の詳細は次のサイトに まとめているので…

★1925年1月24日、村木源次郎、労働運動社にて死去。

「断片」4 萩原恭次郎詩集 明るい空も激越の目には暗い 鉄の固まりのやうに燃えている 我等の手に帰って来た友は それは死体で あった 血肉の友よ ふかく眠れ! わが意志よ ぎりぎりと目醒め来れ 一切の文句はすでに絶たれているのである。 (村木源次郎に)…

★『彷書月刊』金子文子特集

『彷書月刊』1月号(昨日発行されているようですが)の特集が「もう一つの大逆事件」として金子文子をテーマにとりあげています。 彷徨社のサイトは更新がないようですが、連絡先等は変更がありません。 http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/ 「金子文子と…

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後藤謙太郎

<病める労働者の歌> 『労働者』2-7 1923.8.10掲載 二年前 巡査に蹴られた靴跡が 今も眞黒に残つてゐるぞ 背中には坑夫時代の 傷のあと 足に眞黒き巡査の靴あと 奴隷から ぬけ出ることを考へろ 必然などゝ済まして居れるか 友や師と 親兄弟とも戦へり こん…

小説「彼と彼の内臓」江口渙 2月2日書込み

≪同時代の作家に描かれたアナキスト≫[近藤慶太郎というアナキストは何処に] 執筆テキスト 江口渙の「彼と彼の内臓」は特異な小説である。短編の中で遺体解剖と内臓の描写が大きな比重を占めている。アナキスト詩人、後藤謙太郎が一九二五年一月監獄内で死亡…

新聞報道<後藤謙太郎の死> ★2月2日書込み

東京日日新聞 1925年大正14年1月28日 写真 主義者の母の涙 ■獄死した後藤謙二郎<註 原文のママ>の死因に不審をいだいた労働運動社同人及び実母ふじ等の要求により雑司が谷の巣鴨刑務所に埋葬したのを廿七日午前八時二十分発掘した、労働運動社の武田、布留…

『日本無政府主義運動史』第1編  黒色戦線社刊 1982年10月第二版

大島英三郎さんの黒色戦線社により編集された。「運動史」と「アナキスト関連事件の判決文」で構成されている。運動史の部分は復刻版であるが原本の奥付け、解説の掲載は無し。原本のタイトルも不明。本文だけの復刻。「運動史部分」の著者は四人で、第五次…

 『ジェンダーの視点からみる日韓近現代史』を昨日購入。共同編集は大変な労力であり、意欲的な刊行。関心ある項目を先に読んだが残念なことに、管野須賀子、金子文子。記述に間違いが散見された。

版元のサイトより http://www.jca.apc.org/nashinoki-sha/idea/sisou&bunnka17.htm 『ジェンダーの視点からみる日韓近現代史』 日韓「女性」共同歴史教材編纂委員会 日本側◇鈴木裕子・大越愛子・井桁碧・志水紀代子・中原道子 韓国側◇尹貞玉・鄭鎮星・朴貞愛…

これから仕事です。

『放浪記』関連 <本郷・駒込アナキズム界隈>

新山の墓碑を探す過程で、本郷・駒込という地域がアナキズム運動、アナキストたちにとって縁が深いことを認識させられた。 東京の旧芝区の範囲で過ごし、西の世田谷に移り住むという経験の中で本郷・駒込は私個人にとって「空白」の地域であった。何しろ実際…

放浪記で著される東京市内の地名とアナキスト人脈 2004.12

項目末尾の数字は『新版放浪記』1979年発行、新潮社刊(註 現在の新潮文庫版では頁が異動) ★印は「市電」に関る記述 第一部 (1930年7月刊行『放浪記』) 新宿の旭町の木賃宿 21 青梅街道の入口の飯屋 23 麹町三年町の伊太利大使館 25 本郷の前の家 26 道玄坂の…

社会運動の昭和史−語られざる深層』加藤哲郎・伊藤晃・井上學〔編〕『

(白順社、2006年7月25日、412p.) (ISBN: 4-8344-0091-3 / 本体価格: 4,200円) 〔目次〕 はしがき 加藤哲郎・伊藤晃・井上學 第I部 昭和クライシスの諸相 第1章 「党創立記念日」という神話 加藤哲郎 第2章 「革命的批判」の射程−中野重治と神山茂夫 …

メモ アナキズム運動史の観点から平林たい子や林芙美子の1920年代前半の生き方を追って行くと二人とも、活動(運動)の方には引張られずに周辺に居て文学を目指しています。林芙美子が出会い「いい男」と『放浪記』で記述した萩原恭次郎は、文学と活動の領域で…

メモ・2月21日

外地探偵小説集 満洲篇 1011416086 韓国の近現代文学(韓国の学術と文化 8) 1211429392 近代日本の他者像と自画像 5014440308 投機としての文学−活字・懸賞・メディア− 5015162117 現代史資料 45 治安維持法 0510072309 特高警察体制史−社会運動抑圧取締…