[読書・内容紹介]

彷書月刊』特集=金子文子のまなざし−もうひとつの大逆事件
    (彷徨舎、2006年1月。定価〔本体価格〕600円)
 一部紹介

(対談)森まゆみ×菅 聡子「セルフ・メイド」
 ★菅 聡子「…近現代の女性表現に関心をもち、研究。現在は[田辺聖子全集]の編集に没頭している。著書に『時代と女と樋口一葉』(NHK出版)、『メディアの時代』(双文社出版)」
 対談「論点」メモ
二人のフミコ、戸籍がないこと、性的な体験、学びの問題、新山初代、瀬戸内晴美、自伝、「国家に反逆し得た、唯一の人」菅、ジェンダーの問題意識、「本当におもしろいのは法廷での主張」菅、朴烈との関係、<まなざし>、獄中での歌、「天皇への接続」菅、『婦人公論』、関東大震災下の虐殺、見えない存在、自力でものを考える、援助なし・セルフメイド

 田中 綾「〈恩赦〉の詩型と金子文子−歌集『獄窓に想ふ』」
 ★短歌はその側面をもつ、個人にとっては抒情の調整弁、短歌形式と天皇制に甘やかなつながりをみている、「文子にとって、短歌とは石川啄木へのあこがれ、ただそれのみとも感じている」、<青馬の系譜>、そう私が位置づける大正期の青年たちがいる、仲濱哲、後藤謙太郎…彼らに<恩赦>の詩型の意識はない、…
 

  参考 ウェブサイト「金子文子の生き方」
http://www.ocv.ne.jp/~kameda/index3.html