2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧
大杉栄より伊藤野枝宛 「おとといは宇都宮から自動車で五里あまりの真岡まで行った。20人ばかりあつまったが、ろくな奴一人いないのでがっかりしてしまった。 きのう帰ると、留守に来た改造社からの使いがまた来る。12月号の論文を至急書いてくれというのだ…
官憲資料より 大杉栄……近来自己に対する警察側の処遇苛察に渉り諸事圧迫的の態度ありと憤慨し11月3日当日挙行あらせをるへき立太子礼を機とし何等か異常の行動に出て警察当局をして狼狽せしめ以て復習的手段に出つると同時に従来沈衰せる同志の志気を鼓舞す…
石川啄木 あかがみの 表紙手擦(てず)れし 国禁(こくきん)の 書(ふみ)を行李(かうり)の底にさがす日
大杉栄より伊藤野枝宛書簡 「きのう予定通り金がはったので、40円だけ送った。春陽堂でまた『相互扶助』の印税がはいったのだ。……きょうやっと雑誌の編集を全部終った。……久公といえば、おとといの晩ある会合で、怪しからんうわさを聞いた。それは、僕が静ち…
大杉栄より伊藤野枝宛「……おとといときのうと、二日かかって <革命の研究>と <ボルの暴政>を書いたんで、 きょうはうんざりしてしまった。そして、朝馬鹿にいいお天気なもんだから、飯を食うとすぐみんなを誘って植物園へ行った。……」
大杉栄より野枝書簡 「……一昨日ちょっと服部へよったら……こっちはまたその前夜一晩徹夜して <自叙伝>を30枚ばかり書いたので、 風は少々後もどりしたが、もういい。きょうからまた雑誌の編集だ。それで一休みしようと思って、きのうは上天気を幸いに、大ぶ…
大杉栄、野枝宛書簡 「……風はまださっぱりしない。一昨夜一ばんかかって 『改造』の原稿を二十枚ばかり書いたから、…… きのう、江口の家の家主の婆さんが来て、家賃を払ってくれないから何とか話してくれと言って、いつまでもくどくどやる上にオイオイ泣き出…
9月10日、東京地裁、死刑判決。弁護人の山崎今朝弥、布施辰治は反対したが、古田は死刑を受け入れ、控訴せず1925年10月15日午前8時25分、絞首される。古田の純真な思いが表現された獄中手記『死の懺悔』が出版されベストセラーとなる。続けて『死刑囚の思い…
目次 ■大槻憲二と伊藤整とアナキズム 曾根博義 ■松井不朽――名古屋経済界の異端児 「天皇とタバコは日本を滅ぼす」 マックス 中川 ■ 遠藤斌さんの思い出 小松隆二 ■ 遠藤さんのスペイン戦争 真辺致真 ■ 〔まさじいの頁〕8 ボロテン『スペイン内戦』刊行に寄…
萩原恭次郎、第二詩集『断片』を渓文社より出版。
母と別れて、一戸を構えた理由は私が肺が悪いため家族へ伝染を恐れたのと、私の気分として一人で居りたいというためとであります。2、私は16歳頃から死というものを考え始めました。死の問題から思想上の問題を考える様になりました。女学校に居る頃は、国…
大杉栄『労働運動』第1号発行 本郷区駒込曙町13 大杉栄執筆原稿 <労働運動の精神> <賀川豊彦論> <読者諸君へ>「中村還一、年二十二、時計工、和田久太郎、二十七、人夫、新聞紙違反で十ヶ月の牢獄生活を終えて出て来たばかり 近藤憲二、二十五、早稲田…
<革命の研究5>大杉栄 <編集室から>「パンフレットが飛ぶように出て行く。『青年に訴ふ』八千部刷り『革命の失敗』は五千部刷ったのが、どちらももう殆どない…二十三日 栄」 <独裁と革命 無政府主義革命に就いての一問答> 大杉栄 <労農ロシヤの承認> …