2007-09-16から1日間の記事一覧

「和田久太郎意見陳述」『労働運動』紙掲載

和田久太郎が福田雅太郎を狙った理由は本人が意見陳述で述べているが、これまで「大杉栄虐殺への復讐」という部分だけがクローズアップされてきた。秋山清の記述も例外ではなく『ニヒルとテロル』の<酔蜂・和田久太郎>一九五七年。「関東大震災のとき大杉…

1923年9月16日。大杉栄、伊藤野枝、橘宗一虐殺さる。

戦友の死「大杉栄、伊藤野枝両君が、去る九月十六日、橘宗一君と共に東京憲兵隊本部で虐殺された事は、既に諸君の熟知せるところである。 同志諸君! 我等が常に、友人として、先輩として、且つはまた我等の有力なる同志として、相励まし相親しんでゐた大杉、…

1925年9月16日。古田大次郎『獄中手記』より「大杉君の命日だ。僕は今日迄生きられゝばいゝと思つてゐたが、まだまだ生命がある。今日もいゝ天気だ。しかし、死ぬには余り明るすぎる。前には午前十時頃に死にたいと言つたが、朝の中は如何も暑苦しい、ケバケバし過ぎる感じがして厭だ。矢張り夕方がいゝ。今日の夕方なんか実によくなりさうだ。」

「山崎さんからの手紙で、愈々検事控訴はないと解つた。大安心。 これで万事決まつたのだ。 予想通りいゝ夕方だ。 しかし、死ぬには余り淋し過ぎる。 贅沢な事計り言つてる。なら何時がいゝのだらう。朝は落付かないから厭、夕は淋し過ぎるから厭、まるで女…