書評

『水平の行者 栗須七郎』

後に成人して作家となった鄭承博は水平道舎の書生の一人であった。 栗須七郎の名は従来の水平運動史に関わる書籍でもごく簡単に出される程度であった。それは『水平社伝説からの解放』朝治武、黒川みどり、関口寛、藤野豊共著(かもがわ出版、02年刊)、 『差…