2008-04-17から1日間の記事一覧

宮崎晃著『差別とアナキズム──水平社運動とアナ・ボル抗争史──』より第六章 アナ『全水解放聯盟』の結成と活動

1925年10月「全水青年聯盟」第一回協議会開催、京都の全水水平学校講堂 1926年8月28日全水有志大会現神戸市で開催(部落問題研『水平運動史の研究』年表篇) 1926年10月「全水解放連盟」の創立(「大原労働年鑑説」)宮崎「人によつてはこれが創立準備会ではなく…

「抹殺社」1921年1月結成、久保田順、加藤昇は平野小剣らの「立憲労働党員」。『労働運動』1921年3月20日第七号、「抹殺社一味」<2,3ヶ月前から大道で呼売りしていた『大眼目』という小冊子を見ると、かれらの主張がわかる。それは、一種の国家社会主義だ。もっとも西園寺邸の一件や東宮外遊延期の祈願を行ったりしたのは、何主義によったものか、僕は知らない。自由協会、学生連盟、純労会、自由労働者組合の落武者に、ある信用のない元社会主義者が加わって、出来上がった団体である。>

実は14,5名の青年の集まりであるらしい。…幹部の北一輝君は、数年前『純正社会主義』及び『国家論』という著述を出して、発売禁止をうけ、その後久しく中国に行っていた人物だ。『大眼目』は、北君の書いたもので、署名は何故か角田清君[←原文のママ・清彦]…

宮崎晃の著作『差別とアナキズム──水平社運動とアナ・ボル抗争史──』より第一章 木本凡人とアナ系未解放部落運動の胎動──水平運動の関西先駆者──

第二章 平野小剣の行動と限界──平野小剣アナキスト説の誤謬── 一 深川武による水平運動の分類 二 平野セクトの成立と衰退 三 平野小剣と自伝『水平運動に走るまで』 四 小剣を訪れた社会運動への転機 五 平野アナキスト説の誤謬 六 信友会における普選派の消…

第三章 関東水平社の沿革と全水の分断

一 初期水平社創立と世良田事件 「関東水平社」結成の源泉となったものは、ふたつあって、ひとつは、全水の栗須七郎が、全水創立の年、オルグの目的で、群馬県[]に住む、独学力行のひとで、十六年間、県内、東京、山梨などで教員、校長を歴任、教職をしりぞ…

『水平の行者 栗須七郎』

後に成人して作家となった鄭承博は水平道舎の書生の一人であった。 栗須七郎の名は従来の水平運動史に関わる書籍でもごく簡単に出される程度であった。それは『水平社伝説からの解放』朝治武、黒川みどり、関口寛、藤野豊共著(かもがわ出版、02年刊)、 『差…

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