実は14,5名の青年の集まりであるらしい。…幹部の北一輝君は、数年前『純正社会主義』及び『国家論』という著述を出して、発売禁止をうけ、その後久しく中国に行っていた人物だ。『大眼目』は、北君の書いたもので、署名は何故か角田清君[←原文のママ・清彦]としてある。そして、その角田君は、元自由労働者組合の幹事で、いまは大本教の信者とか。こうした不てい日本人の背後に何者かがいるらしい。(還一)と報道している。右に出てくる「自由労働者組合」「純労会」「抹殺社」なども、平野小剣と因縁浅からざるものがあるために、煩をいとわず、長い注解を付した。