新聞記事要旨「元首相東条自身が靖国合祀規準を【戦地以外の死者は不可】と大戦末期に秘密文書」

 共同通信編集委員石山永一郎さんによる署名記事の配信、某地方新聞が一面の半分近くを割き掲載。原史料は作家山中恒氏が古書市で1980年頃入手したという厚生省の廃棄処分の書類の一部。1944年7月15日付の「陸軍大臣東条英機」名。原稿用紙29枚分、原文のカタカナをひらがなに直して戦後書き写しとみられる。防衛庁の史料専門官は「旧陸軍の秘密文書の書式に合致、内容にも矛盾がない」と原文を写したものにほぼ間違いないとしている。
 戦死者、戦傷者以外の靖国神社への特別合祀対象者を1、戦地で流行病で死亡した者 2、戦地で重大な過失によらず負傷。病気の末死傷 3、戦地以外で戦役に関する特殊の勤務に従事し負傷、病気の末に死亡した者の三つの要件に限定。
「死没の原因が戦役(事変)勤務に直接起因の有無を仔細に審査究明すること」を命じている、と記事の前半。
 石山は「戦犯の多くも自らが合祀の「欠格者」であることを生前の常識として熟知していたはずだし、合祀は望んでいなかったのではないか、そんな疑問も浮かんでくる。」と結んでいる。