1926年12月13日。朝鮮ムンギョンの金子文子の墳墓、官憲の意図を呈した報道<訪ふ人もない金子文子の墓 聞えるものは鳥の声ばかり 発掘の憂更になし>

日をふるにつれ今は漸く世間の人の注意から遠ざからうとする金子文子の遺骨を埋た身北面8霊里の朴庭植所有墓地は引続きその筋から身北駐在所と連絡をとつて厳重監視を怠らぬ由であるが未だ1回だに墓前を訪ふ者なく尚州山脈につゞく山また山のふもとで耳に入るものは鳥の鳴く声ばかりくらい昼なほ寂しとしたところである。 『京城日報』