『小説 尾形亀之助 窮死詩人伝』正津 勉 著。届く。

futei2007-11-25

定価2,310円(本体2,200円)
ISBN 978-4-309-01838-6

宮城の富裕な造酒屋に生まれ、放蕩無頼なアヴァンギャルド詩人としてさまざまな文芸・芸術潮流を経て、自己を徹底的に突き放した誠実な窮極の詩を書き、二次大戦直前に窮死した詩人亀之助の生涯を初めて小説に。
正津 勉 (ショウヅ ベン)   
1945年、福井県生まれ。吃音的なことばの繰り出しで、スムーズに進むはずとてない人間の存在を見つめ直しつづける異色の詩人。詩集に『おやすみスプーン』『冬の旅』他。小説集に『笑いかわせみ』が小社刊。
19世紀最後の年に東北の片田 舎の大造り酒屋に生まれ、東京でアヴァンギャルド美術・詩作運動の潮流にもまれ、尾羽打ち枯らして帰郷。
自我を捨て、あまりに作為のない奇妙な詩をめざし、詩集『障子のある家』を遺して太平洋戦争のさなかに衰滅死した、ある放蕩無頼な詩人の評伝小説。