1909年5月24日。平民社騒然となる。活劇の評判が聞えたのか同志諸君が続々様子を聞きに見える……

△十一時頃○君と×君を又調べる、×君大に憤慨して荷物の風呂敷包を押拡げ、冷罵嘲笑二人の巡査を顔色無からしめて悠々去る……
△此数日来数人の同志の苦心惨憺たる活動は到底筆紙に尽し難し「口より耳に」以外は沈黙、日本も露国化する 
『自由思想』二号 「ぬきが記」管野須賀子