読書三到・05年夏執筆

『リュックサック』五号

「昨年の秋でした。あのテロリスト古田が死刑台の露と消えたのは。牢獄の隅に咲く野菊に淋しい想をよせて、彼の良心が彼に教へた道を踏んだために廿六の若さを以て逝いた全生涯は悲しくも惨々しいものです。」藤田信道。「或る山男の手記 安田君に捧ぐ」(『…