転載<池田浩士記念講演「ファシズムはみんなのねがい! 歴史の中で考えるヒトラー・天皇・自衛軍」 救援連絡センター第2回総会>

 2006年3月18日(土)午後1時から、文京区民センター2-A(都営地下鉄春日駅)で、救援連絡センター第2回総会を開催します。入場は無料です。
 今回は、活動報告に加え、池田浩士さん(ファシズム研究家)による記念講演「ファシズムはみんなのねがい! 歴史の中で考えるヒトラー・天皇自衛軍」を予定しています。
「あの侵略戦争と大虐殺によって人類史の〈汚点〉とされるドイツのナチズム体制が、『国民』の圧倒的な支持に基づいて生まれ維持されたことは、今ではよく知られている。ナチズム体制が敗戦によって崩壊し、各地の絶滅収容所における残虐行為の全貌が明らかになった後も、ナチス時代を体験したドイツ『国民』の多くが、『ヒトラー時代は良かった』という思いを抱いていたことも歴史の事実である。だが、これは遠い外国の過去の一時代のエピソードに過ぎないのだろうか?
 現在の私たちの日々が、あのナチス時代と似ている、と言えば、それはあまりにも短絡的な比較である。しかし、ひょっとすると、ナチス時代に劣らぬ〈劇的〉な時代を、私たちは生きているのではあるまいか。あるいは、いきはじめているのではあるまいか。
 性急で単純な比較を戒めつつも、私たちの日々の中で急激に膨脹する〈ファシズム〉を見つめ、今なにができるのか、なにをしなければならないのかを、ともに考えたい」。(池田浩士