『現代短歌と天皇制』内野光子 其の弐

第二章<歌会始と現代短歌>「祝歌を寄せたい歌人たち」の「(四)祝歌、祝意を寄せた歌人たち」において道浦母都子の「結婚の儀」報道におけるコメントを分析、批判をしている。道浦のコメントは93年六月十日『朝日新聞』掲載。
内野は「<短歌>という短詩型の文学を担うはずの歌人が、このような形で登場したことは、短歌と皇室、天皇制との関係を自覚的に、さらに深めたことになり、少なくとも一部の読者にとってむ、短歌と天皇制の、現代における<うさん臭さ>を認識することにもなったのではないかと思う」と結論。