『夢を吐く絵師 竹中英太郎』生誕百年記念出版、鈴木義昭著予価 2400円+税 四六判・並製、弦書房。江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作など探偵・怪奇小説の名作に挿絵を描き、大衆画壇の寵児となりながら、人気絶頂のまま絵筆を折った幻の画家、竹中英太郎。その叛逆の人生、妖美と幻想の絵の謎、戦後再び絵筆を持たせた息子・竹中労との深い絆に迫るルポルタージュ。

※弥生美術館(東京)にて「竹中英太郎と妖しの挿し絵展」(〜12月24日)、竹中英太郎記念館(甲府)にて「妖美と幻想の挿絵展」(〜12月25日)が開催中。【2006年11月発行予定】
鈴木 義昭(すずき・よしあき)さん。1957年、東京都台東区生まれ。76年、「キネマ旬報事件」で竹中労と出会い、以後師事する。ルポライター、映画史研究家として芸能・人物ルポ、日本映画史研究史などで精力的に執筆活動を展開中。
著書に『石原裕次郎物語』(近代映画社)、『風のアナキスト竹中労』(現代書館)、『新東宝秘話・泉田洋志の世界』(青心社)、『日本の喜劇王斎藤寅次郎自伝』(編者・清流出版)などがある。