転載。コーディネータの方からお知らせを頂きました

2006 年に入って、「テロの未然防止」を名目とした指紋復活の「改悪入管法」が成
立し、また「教育基本法の改悪案」が国会で強行採決され、「外国人雇用報告制度」
の導入や、「外登法の改悪案」「国籍条項付き人権擁護法案」も2007年通常国会に準
備されています。さらに、人種差別に関する特別報告者・ディエンさんの報告(※
注)に対する日本政府の反駁など、外国人の人権を保障し、多民族・多文化共生社会
を実現しようとする私たちの願いと取り組みとは全く逆行する動きが、急速に進めら
れています。2005 年12 月、在日コリアン、移住労働者・移住者・難民の人権獲得に
取り組むNGO・NPO労働組合キリスト教関係団体、弁護士、研究者など幅広
い団体・個人によって結成された「外国人・民族的マイノリティ人権基本法と人種差
別撤廃法の制定を求める連絡会」(外国人人権法連絡会)が結成されました。私たち
は2007 年2月12 日(月)、日本において急速に進められている自民族中心主義/排
外主義/監視社会化に反対するとともに、国際人権条約に基づく外国人人権法と人種
差別撤廃法を実現することが21 世紀日本の「多民族・多文化共生社会」への第一歩
であるとの観点から、現状に対する理解を共有し、私たち自身の共同課題を探るため
に、全国ワークショップを開催します。多くの方の参加を呼びかけます。
(※注) ディエン報告とは、国連の「現代的形態の人種主義、人種差別、外国人嫌
悪および関連する不寛容に関する特別報告者」 ドゥドゥ・ディエンさんの報告書の
ことで、2005年7月に日本を訪問し、調査した結果として公表した報告書です。この
なかで明確に、政府に対して、日本に人種差別が存在することを認め、その撤廃に向
けて闘うよう勧告しています。

○日時     2007年2月12日(月・休日)午後1時〜5時
○会場・規模  大阪市立中央青年センター
http://www.city.osaka.jp/kyouiku/sisetu/establish02_5.html
(250名のホール、72名の会議室2部屋、48名の会議室1部)
○参加費    1000円
○主催     外国人人権法連絡会

1、 基調講演 : 阿部浩己さん(神奈川大学法科大学院教授)
   「国際人権法と日本の外国人法制度――9・11 以降の世界と日本」
2、 分科会
【分科会A】
「政府の労働力移入政策と日系人、研修制度」
コーディネーター:矢野まなみさん(移住連)
● 報告者
(1)渡辺英俊さん(移住連)
(2)リリアン・テルミ・ハタノさん(甲南女子大学助教授)
(3)鳥井一平さん(全統一)
【分科会B】
「改悪入管法と改悪外登法への対抗軸」
コーディネーター:佐藤信行さん(外キ協)
● 報告者
(1)旗手 明さん(自由人権協会)
(2)鍬本文子さん(大阪外登法問題交流会)
【分科会C】
「地域社会における反差別・人権保障システムを考える」
コーディネーター:丹羽雅雄さん(弁護士)
● 報告者
(1)康由美さん(弁護士)
(2)友永健三さん(部落解放・人権研究所)
(3)郭辰雄さん(コリアNGОセンター)
【分科会D】
「外国人の子どもの教育の権利をどのようにして守るか」
コーディネーター:師岡康子さん(弁護士)
● 報告者
(1)金光敏さん(コリアNGОセンター)
(2)小島祥美さん(前・可児市教育コーディネーター)
(3)島本篤エルネストさん(神奈川県外教)
3、 全体会
   各分科会からの報告と提案
   「私たちの共同の課題とは何か――緊急の課題/中長期的な課題」
   各団体アピール
4、 共同アピール採択

なお、ワークショップに先立って、下記の通り在日コリ
アンの多住地域である生野区コリアタウンのフィー
ルドワークを企画しています。参加を希望される方
は事前に大阪事務局までご連絡下さい。(要予約)
【日時】2006 年2月11 日(日) 午後2時
【場所】JR大阪環状線鶴橋駅改札集合
【費用】1000 円
※当日現地でコーディネーターが待機しています。

【全国ワークショップ現地事務局】
 RINK(すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク)
TEL06-6910-7103
 コリアNGOセンター TEL06-6978-7676

弁護士会
2月26日に日本弁護士連合会・東京弁護士会第一東京弁護士会・第二東京弁護士
会主催で、下記の講演会を行いますので、ご参加ください。

記(以下、転載歓迎です)
 
〜 日本の人種主義等に関する報告書を作成した
国連特別報告官ドゥドゥ・ディエンさんをお招きして 〜

ドゥドゥ・ディエンさん(セネガル)は、2002年、国連人権委員会から「現代的
形態の人種主義、人種差別、排外主義および関連する不寛容に関する特別報告者」に
任命され、2005年7月に調査のために来日して、その調査結果を2006年1月
24日に「日本への公式訪問に関する報告書」として発表されました。
   人種差別問題に関しては、2001年に日本政府報告書に対するカウンターレ
ポートを作成して国連に提出した日弁連を中心に、弁護士会としても積極的に取り組
んでまいりましたが、今回ディエンさんが来日するにあたり、日本公式訪問報告書お
よびそれに対する日本政府の反論文書への再反論、カナダ・コロンビアなど他に報告
書を作成された国と日本との比較、特別報告者制度と現在進行中の国連改革制度など
についてお話をうかがうとともに、併せて意見交換を行う機会を設け、この問題につ
いての弁護士会の今後の取り組み、ひいては日本における人種差別撤廃へむけての一
歩としたいと思います。
1 日時 2007年2月26日(月) 午後6時〜9時
2 場所 東京都千代田区霞が関1-1-3(地下鉄霞ヶ関駅B1b出口)
     弁護士会館12階 第一東京弁護士会講堂
3 予定プログラム
(1)ドゥドゥ・ディエンさん講演
(2)裁判所から調停委員の採用を拒否された在日コリアンの弁護士から
のアピールおよび弁護士会からのこの問題に関する報告
(3)外国籍住民に対する職務質問についての弁護士会からの報告

※ 入場無料
お問合せ先  東京弁護士会法律相談課 03(3581)2206
       http://www.toben.or.jp