1925年7月18日 金子文子、朴烈 大審院第1回予審訊問
金子文子、予審請求書訊問調書(第1回)1925年7月18日市ヶ谷刑務所、
刑法第73条の罪並爆発物取締罰則……大審院特別権限に属する被告事件予審掛東京控訴院判事立松懐清……
二問 年齢は。
答 御役人用は二十四年ですが自分は二十二年と記憶して居ます。併し本当のことを云えばどちらのことも信じて居ませぬ。又信ずる必要もありませぬ。年が幾つであろうと私が今私自身の生活を生きて行くことには何の関係もありませぬから。
三問 族称は。
答 神聖な平民です。
四問 職業は。
答 現に在るものをぶち壊すのが私の職業です。
五問 住居は。
答 東京監獄です。
六問 本籍は。
答 諏訪村 だそうです。
七問 出生地は。
答 横浜市だそうです。
第2回訊問調書8月29日
「……被告の両親は何れも被告が卯年の1月25日に生れ当年23になると申して居るが……」