2006-02-27から1日間の記事一覧

金子文子・朴烈大審院判決 部分

理由 両者の略一致せる極端なる思想は輒滋々高潮して其の理想を実現せしむる為具体的計画を樹つるに至れり大正十二年の秋頃挙行あらせらるる趣に伝えられたる 皇太子殿下の御婚儀の時を機として至尊の行幸又は 皇儲の行啓を便宜の途に擁し鹵簿に対し爆弾を投…

「二十六日夜半」金子文子 その弐

其処で私は今日申した通り自分が何主義だか何思想だか知らない。私が知って居る事は「自分は斯ふ思って居る」と云ふだけ。しかし若し此処までの私の考え方に便宜上ちょっと客観的に断定を下して置いて見るなら、私は多分個人主義的無政府主義者と呼んで差し…