2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

その弐

『トスキナア』三号と山の関係の原稿締切りが重なる。並行して書く。

深夜、半野良の猫がガラス越しにこちらを観察している。顆粒状の食事はまだ充分にお皿の上に残っている。缶詰を開けて中味を半分皿の上に出す。すぐに関心を示し食べ始める。 この猫は定時に帰ると、ほぼ迎えてくれる。今日は戻るのが二時間ほどずれたら自分…

「ニヒルとテロル」その弐

目次 Ⅰ ニヒルとテロル 動と静──テロルとニヒル ニヒリスト辻潤 ニヒルの群像 テロリストの文学 管野スガ子の獄中短歌 金子ふみ子の回想録 村木源次郎の童謡 白袴・田中勇之進 酔蜂・和田久太郎 二人のロマンチスト──後藤謙太郎と中浜哲 テロリストと文学 ニ…

出先で移動の間、コーヒー店にて原稿書き。山関係のコラム。

秋山清著『啄木と私』1977年10月15日発行 たまつ社刊 (たいまつ新書27)

『日本アナキズム運動人名事典』の秋山清の項の著作リスト、『秋山清著作集』の目録を見ても石川啄木に関するこの著書は触れられていない。<事典、石川啄木の項の「文献」には記されている> 啄木に関する文学研究は近年も盛んではあるが、秋山清が40年前に…

『秋山清著作集』

出版元のサイトにも内容紹介がまだアップされていません。15日午前時点。『秋山清著作集』第一巻 秋山清全詩集 11回配本 『白い花』『ある孤独』他既刊詩集、未刊詩集<朝にかけての団欒>、詩集未収録詩篇収録第二巻 日本の反逆思想 3回配本 『日本の反逆思…

サイクリング・アンドロメダ忌

行きは30分、帰りは20分。目的地で時間つぶしのため30分。春の気温に誘われて体力作り。 埴谷雄高・アンドロメダ忌・2月19日日曜 青山墓地「般若家の墓」 夜7時から偲ぶ小宴。世話人一同、と案内にあります。問合せ関心のある方は私のメールへ。

『何が私をこうさせたか』・「人力飛行機ソロモン」

昨日、紀伊国屋書店新宿南口にて増補新装版『何が私をこうさせたか』を購入。年譜が付されているが、『余白の春』瀬戸内晴美箸を中心に編集部が作成したのでかなり雑な年譜。解説も6年前執筆された徐京植さんの論文を転載。増補新装版とするならば編集は手抜…

『トスキナア』三号の編集、執筆進行中

中濱鐵、刑死八十年等関連データを随時このウェブにアップします。

謎の天才芸人、舞天<ブーテン>の物語「戦争を笑え」沖縄テレビ制作

昨日、午前中に放映。沖縄初の漫談芸人、小那覇舞天の生涯を追った作品を観ました。 1940年代を直接知る人も少なくなっていく、その時代のドキュメンタリー制作は急がれる。 昨年六月の舞台「お笑い米軍基地」、ビギン呼びかけの「歌の日コンサート」の映像…

内山愚童『無政府共産 入獄紀念 革命』

<今の政府を亡ぼして、天子のなき自由国に、するということがナゼ、むほんにんの、することでなく、正義をおもんずる勇士の、することであるかというに、今の政フや親玉たる天子というのは諸君が、小学校の教師などより、ダマサレテ、おるような、神の子で…

横浜事件再審・免訴

弁護団声明 「特高警察と検察の言うがままに違法な確定判決を言い渡した横浜地裁の行為への反省の姿勢はみじんも見られない不当な判決だ。とうてい承服できない」。 「判決は言い訳がましいことを言っているが、いずれも再審公判における判決のありかたにつ…

[読書・文献]中濱鐡

中浜 哲 なかはま てつ 1897年1月1日-1926年4月15日。 本名、富岡誓 (とみおか ちかい)、筆名として、中浜鉄、浜鉄も使用。福岡県企救郡東郷村<現北九州市門司区>生まれ。生家は漁村において郵便局を営む。中学中退が経済的事情であったこと、 3年間の兵役…

『秋山清著作集』第3巻「ニヒルとテロル」。

本日届く、カバーを外すと背が赤で表紙に五センチほどかかる。表紙は黒 元本となる『ニヒルとテロル』『やさしき人々大正──テロリストの生と死』は所蔵していたが改めて購入。元本の誤記でいえば村木源次郎の墓がある鎌倉の寺の誤植は直されていたが、金子文…

『日本の反逆思想 無政府主義運動小史』秋山清

現代思潮社 1960年初版 1968年4月新装版 四つの章に分け、幸徳からアナキスト連盟結成までを語っている。 第一章 直接行動論と幸徳秋水 1 獄中記幸徳が獄中の僅かな時間の中で書き残した『死刑の前』に関して論じるところから、日本の反逆思想を述べ始めて…

「ニヒルとテロル」秋山清著作集第3巻

ISBN:4827202036 秋山清 秋山清著作集編集委員会 ぱる出版 2006/02出版 20cm 358p[B6 判] NDC分類:081.6 販売価:\3,360(税込) (本体価:\3,200) 出版元のサイトに目次内容等のデータがアップされていないのですが、単行本の『ニヒルとテロル』全編、『や…

[アナキズム・運動史]幸徳秋水「余が思想の変化」(普通選挙に就て)日刊『平民新聞』第十六号 1907年2月5日

<07年堺利彦、石川三四郎らと日刊『平民新聞』を発行、2月5日号に〈余が思想の変化〉を発表。「労働者階級の欲するところは、政権の略取でなくて、麺麭の略取である」と直接行動派の宣言、黎明期のアナキズム思想を社会主義運動の中に確立させた屈指の理…

八幡罷工紀念演説会『労働運動』紙<復刻版>

1922年2月5日 『労働運動』紙 近藤憲二 「2月4日朝×時、僕と渡邊君とは関西の××駅に途中下車して、一汽車おくれて来る大杉、岩佐両君を待つ事にした。駅の待合室にいると、襟巻で顔を深く包んで青服姿の男が前に突立って、『どうだ分らないか』と云う。僕は…

生藤山 標高990m。

<生藤山しょうとうざん→浅間峠 せんげんとうげ> <高尾8:20→藤野8:33のダイヤあり> 中央線藤野駅発、神中バス 9:08→9:25鎌沢入口着、 登り始め→佐野川峠11:00→ 11:50生藤山 12:40出発 熊倉山13:00 浅間峠 14:25 15:30下山 上川乗<かみかわのり>バス停発…

改憲への道を容易にする全ての国民投票法案上程阻止へ。

問題点を検証する!「憲法改正国民投票法案」 国民の運動を規制し,メディアをしばり,外国人を排除して,憲法改正の是非について国民に十分な議論をさせないままに憲法改正国民投票を実施することを可能とするような法案が公表されています。この法案の問題…

代用監獄廃止を求める市民集会

代用監獄廃止を求める市民集会「このままでいいのか?!代用監獄」 2006年2月24日(金)18時00分〜20時00分開催未決拘禁者(拘置所などに収容されている被疑者・被告人)の処遇のあり方について、近く法改正が行われようとしています。 最大の課題は代用監獄(…

『植民地朝鮮の日本人』高崎宗司著 岩波新書 2002年発行04年6刷 『昭和史発掘』松本清張著 文春文庫 2005年3月新装版第一刷 12月第七刷

『植民地朝鮮の日本人』金子文子に言及、獄中手記から引用。126,7頁。 『昭和史発掘』「朴烈大逆事件」収載。初出『週間文春』1964年9月28日号から11月2日号に連載。 (親本となる単行本は1965年、文庫本は78年刊) 事実誤認は何ヶ所かある。

新宿南口「ブックファースト」(ルミネ1)→東口・三越「ジュンク堂」→紀伊国屋ビル

南口改札周辺にしばらくいたが今更ながら、構内の監視カメラの多さにあきれる。改札中央に円形レンズの街頭に設置されているのと同型、各ホームの階段から上がった地点に通常のカメラ。 三越ビルの「ジュンク堂」は書籍の品揃えはかなり良い。

『大逆伝説』神崎清著

大杉栄 秋田監獄に赴き坂本清馬に面会する。1913年2月2日[坂本清馬年譜] 坂本は幸徳事件<大逆事件>にてフレームアップされ死刑判決から無期懲役に減刑。服役中の坂本を大杉栄は支援した。そして翌1914年4月14日大杉栄は坂本宛に手紙を発信。16日に坂本は手…

『金子文子・朴烈裁判記録』1991年刊、黒色戦線社

1924年2月1日 金子文子 第四回被告人訊問調書「問い 朴は朝鮮独立運動者では無いか。 答 如何なる朝鮮人の思想より日本に対する叛逆的気分を除き去ることは出来ないでありましょう。私は大正八年中朝鮮に居て朝鮮の独立騒擾の光景を目撃して、私すら権力への…