2006-04-06から1日間の記事一覧

『トスキナア』三号、組版段階での校正終了。

1926年4月6日中浜哲、死刑執行前に面会を妨害される

中浜哲は弁護人山崎今朝弥宛の手紙で面会がないことを明らかにしている。「大阪のA女子のハガキ、3月27日<あなたに面会に来られた方々は皆検束されました。大阪の人達も全部検束されて居ります。今日私が参りましたが、面会するのだったら引っ張る、との事…

萩原朔太郎の虚無

虚無の歌我れは何物も喪失せず また一切を失ひ尽せり。 「氷島」午後の三時。広漠とした広間(ホール)の中で、私はひとり麦酒(ビール)を飲んでた。だれも外に客がなく、物の動く影さへもない。暖炉(ストーブ)は明るく燃え、扉(ドア)の厚い硝子を通して、晩秋…