2007-09-17から1日間の記事一覧

日野春に午後2時過ぎ到着。急遽誘われて某美術館で知人の水彩画の個展を未に行く。夜は八ヶ岳山麓の農家に宿泊。

古田大次郎『獄中手記』より。<附言>

未決中の乾燥記は、この第三十二冊で止めになる。これからのが本当の「死刑囚の獄中記」だ。 最初、この感想録は二十五冊位で終りになるだらうと思つてゐた。所が裁判の…

1925年9月17日。古田大次郎『獄中手記』より。愈々今日迄だ。明日から外の三君は赤になる。僕は灰色だ。いつ永遠に消えるとも解らぬ灰色だ。人並みに見る浮世の光も今日限り。思へば一寸淋しい気もする。

自分の死ぬ事計り考へてゐる所為でか、今日古河君に会つて、「昨日追悼会をやつた。」と聞いた時誰のか解らなくつて、僕達のにしては莫迦に早いなアと変に思つた。で「誰の追悼会?」と聞き返した位だ大杉の死を決して忘れた訳ではないのに余程頭が如何かして…