未決中の乾燥記は、この第三十二冊で止めになる。これからのが本当の「死刑囚の獄中記」だ。 最初、この感想録は二十五冊位で終りになるだらうと思つてゐた。所が裁判の…
自分の死ぬ事計り考へてゐる所為でか、今日古河君に会つて、「昨日追悼会をやつた。」と聞いた時誰のか解らなくつて、僕達のにしては莫迦に早いなアと変に思つた。で「誰の追悼会?」と聞き返した位だ大杉の死を決して忘れた訳ではないのに余程頭が如何かして…
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